ガザミよりワタリガニの方が有名ですね。

ワタリガニを最近セリ場で見かけることが多くなってきました。今日は外子がいっぱいはらんだワタリガニ、正式和名ガザミを紹介します。

ガザミは年に2度の産卵期があり(春・夏)、春の卵は「一番子」夏の卵は「二番子」と呼ばれています。

しかし一方でみそ(中腸腺、肝膵臓)と卵(内子)を抱えるメスの味は冬場に絶品になり値も上がります。ですから旬はいつだと言えば迷う部分はありますね。

カニが敵から身を守るのに自ら脚を切り落として逃げることを自切と言います。ガザミは活きがよいものほど自切し、気性も荒く、大きい方の爪を使ってすぐ喧嘩。

足がもげてしまうので、輸送中に自切しないようにゴムで縛られて入荷してきます。

さて、今日入荷しているメスのガザミ。内子と外子のおまけが付いていますが、その評価は180度違うんです。

内子はカニの体内にある未成熟な卵で濃厚で美味しく人気がありますが、外子は成熟した卵であまり旨味がないため、卵のプチプチ感を楽しんでもらい、味付けも濃い目となります。

ガザミは可食部は少ないですが、味と旨味はかなり濃いカニです。もし生のガザミが入手できたら、茹でるより蒸すことをお勧めします。

その際は足を輪ゴムなどで括り、腹を上にして蒸気が上った状態から15分ほど蒸して下さい。旨味が凝縮してさらに美味しく頂けますよ。

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