キンメダイは産地で味も値段も違います。

どんな魚屋さんの店先にも必ず並べられているサカナがいます、キンメダイです。

このキンメダイ、伊豆や千葉、そして神奈川産のモノも入荷してきますが取引値が全然違います。

伊豆半島には3種類のキンメダイがいるらしく、地キンメ、島キンメ、沖キンメと呼ばれていますがサカナの違いは素人には全く判別できません。

地キンメは、稲取キンメ、日戻りキンメなどとも呼ばれ、新島周辺の特定海域、大島周辺の特定海域、神津島手前ぐらいで一本釣りされたモノです。

脂の乗りや身質の甘み・旨みがあり非常に美味しく値段も高価です。

島キンメは、神津島周辺から八丈島周辺の特定海域で日帰りで釣ってくるもので、地キンメより脂の乗りや味わいは落ちてしまうそうです。

沖キンメは、主に50㌧級の大型船で八丈島からその沖の青ヶ島あたりまで遠征して漁獲されたものです。

沖キンメが不味い訳ではありませんが、間違いなく地キンメが美味しいです。

そして千葉県にも美味しいキンメダイの有名な産地があります。

銚子沖の「銚子つりきんめ」、勝浦沖の「外房つりきんめ鯛」、そして東京湾口の通称「布良瀬漁場」は鋸南町勝山漁港、館山市船形漁協、岩井富浦漁協の漁業者が操業したものが当市場にも入荷してきます。

筆者もつい最近まで本当に美味しいキンメダイを知らなかったので、今年は産地に拘ってサカナを選んでみたいと思います。