市場への珍客を紹介します(復活)。

7月22日を最後に、更新がストップしてしまった市場への珍客シリーズ復活しました。

なかなか1週間の期間内で素材がまとまらずの状態が続きました。

今回はちょっと面白い魚が久々集合したのでご紹介します。

まず始めはカマスサワラです。

凄い魚でしょ!そして名前が笑っちゃいます。

このカマスサワラ、どちらかと言えば南方の海に生息しているんですが、今回平塚の定置網にかかり出荷されたものです。

入荷量は少ないんですが、それほど珍しい魚ではないそうです。

市場では別名オキザワラと呼ばれています。

魚自体の味わいは白身と赤身の中間的なモノで、クセがなく淡泊です。

カマスなのか?サワラなのか?と言うと、どちらかと言えばサワラに近いようです。

南国に生息しているカマスサワラは、シガテラ毒を保有していることがあるので産地チェックは必須です。

次はバラムツです。

H29.9.14付けのブログ追伸で紹介しましたが、もっと日の目を見てもらいたいので再度紹介です。

バラムツは、1970年から食品衛生法第1章第6条2項に該当する食品として厚生労働省から販売禁止指定された魚で、市場には流通しない魚なので超レアです。

今回は平塚漁港に直接行って偶然撮影したもので、市場には出荷されておりません。

かなり危険な魚で、大量に摂取すると皮脂漏症を起こしたり、消化吸収されなかった油脂が肛門からそのまま漏れ出したり、あるいは激しい下痢や腹痛を引き起こすようです。

しかし、根強いファンは多くおり、紙おむつをしながら食べる人もいると聞きます(笑)。

趣味の世界なので、食べる際は自己責任でお願いします。

最後は、さかなクンがかぶっている帽子でも有名な魚「ハコフグ」です。

 

個人的にはペットの認識でいたのですが、なんと人間は残酷!こんな可愛い魚を食べちゃうそうです。

長崎県の五島列島では、ハコフグの味噌焼きが有名だそうです。

漢字で書くと「箱河豚」、箱状の形をしていることからこの名が呼ばれています。

フグで連想するのが猛毒ですが、一般的にフグ科が持っているテトロドトキシンは持っていません。

その代わりにパリトキシンと言う毒を分泌し、捕食者から身を守っているそうです。

今回ご紹介した魚たちは、どちらかと言うと一癖二癖ありましたね。

それにしても、人間の食欲は底なしだと改めて実感させられました。