絶滅危惧種の魚です、アカメ。

特種課の滝澤社員から珍しいものが入荷しているよと呼びとめられて確認しに行くと、その魚は小柴で水揚げされたアカメと言う魚でした。

熱帯魚ショップの巨大魚コーナーに居る「ナイルパーチ」に似た魚体と思い調べたら、同じスズキ目アカメ科に属する魚でした。

西日本の太平洋沿岸だけに分布し、河口などの汽水域に侵入する大型の肉食魚です。関東で水揚げされるのは非常に珍しく、西からの流れものですね。

ウィキペディアによると種子島、屋久島から静岡県までの生態記録が記され、黒潮に面した西日本の太平洋沿岸域だけに分布する日本の固有種だそうです。

スズキ目の仲間なので、顔つきはスズキに似ています。アカメの名前の由来は、通常は他の魚と同様に目は黒いのですが、暗い場所で光を反射する角度によって赤く光り、「赤目」の和名もここに由来するそうです。

何度も繰り返すようですが、分布が狭く生息数が少ないため、各地で保護活動が行われている貴重な魚です。

環境省レッドリストでは、1991年版で「希少種」、1999年版では「準絶滅危惧(NT)」だったが、2007年版では2段階上がり「絶滅危惧IB類(EN)」として掲載されているそうです。

旬は春から夏、ゲームフィッシングで人気の魚ですが、宮崎では捕獲禁止と地方によって対応が区々です。

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