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かつてブリは、北海道では馴染がなかったそうです。

北海道の知床、羅臼から7キロ台のブリが大量に入荷しています。

ここ数年、北海道、特に道東の海面の水温が夏から秋にかけて高くなっています。

地球温暖化により、大気だけでなく海水も温められているため、暖水の塊が北海道沖にできて、暖流のサカナが北上しているそうです。

そのため、ブリやメカジキなど本来は暖流で獲れるサカナが北の北海道でも獲れるそうです。

ブリは九州の南部で産卵し、稚魚は北海道の南部へと北上し、北の海の豊富なエサを食べて大きく成長します。

秋になり水温が下がると南下して九州に戻りますが、この南下の途中に日本海の石川、富山、福井辺りを通るのが11月頃。

この時期より寒い冬を迎えるブリを「寒ブリ」と呼び、脂がのって美味しいと言われています。

ブリの高水温の限界は23℃、以前はこれが道南あたりだったのですが、最近はオホーツクにまで上がっているようです。

オホーツク沿岸の羅臼町ではここ数年、サケの定置網にブリが大量に混獲されるようになり、当初は漁業関係者も困惑顔。

しかし、羅臼で獲れるブリは形が良く、脂がのっていて評判が良い。水揚げ後直ぐに船上で活締めされたものは、鮮度も良いですよ。

これからどんどん美味しくなるブリ、本当に楽しみです。

しかし、昨年は寒ブリの代名詞「氷見ブリ」が大不漁でしたが、もしかしたら温暖化が大きく影響して、富山に来る前に先取りされているかも?

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