キビレはかつてマイナー、でも今はメジャーな魚に変身。

最近活け場を覗くと・・・・・、ご覧の通りです。

横浜は本牧・小柴の活けの黒鯛(クロダイ)、胡椒鯛(コショウダイ)を活〆したモノです。

活〆したのが、このブログに何度も登場している笹川社員です。

そしてクロダイの中にある魚が混ざっていました。

その魚は市場ではキビレと呼ばれていますが、正式名称=標準和名は黄茅渟(キチヌ)と言います。

今日はキチヌを紹介したいと思います。

紹介する魚をキビレに決めてから特種課のセリ場を見渡すと、箱詰めされ小柴から出荷されたモノを発見した。

やっぱり噂通り、東京湾に結構いるんだなと一人で納得。

と言うのも、「ザ!鉄腕!DASH‼」で千葉県アサリがキビレの被害に遭っていると言うものでした。

キビレって西の魚じゃないの?と思っていたのですが、それは遥か昔の話し。

1980年代の関東では、キビレはレアキャラだったようです。

地球温暖化?東京湾の海水温が少しずつ上昇していることは否定できません。

キビレのみならず、コショウダイも海水温が理由で、今や関東でもお馴染みの魚に大変身です。

このブログは食材ブログなので、キビレが食べてどうなのかお話ししないといけませんね。

キビレはなんちゃっての肖り鯛(あやかりたい)ではなく、スズキ目タイ科・本流の魚です。

タイ科のキビレですから、白身で普通に美味しい魚です。

しかも真鯛よりも安いので、「プライスバリュー」の高い魚と言えるでしょう。

刺身、カルパッチョ、塩焼き、フライ、煮付けなど、調理方法を選ばない、使い勝手の良い魚です。

キビレは鮮魚専門店のみならず、スーパー・量販店でも購入することが出来る魚なので、見かけたら真鯛と値段比較してみて下さい。

そして買って食べてみて下さい。