タダでは育たぬキャベツうに。

平成30年6月13日、珍しく雨が降らない天気。

JF横須賀市大楠漁協芦名支所に集合し、神奈川県立海洋科学高等学校の生徒の皆さんと『キャベツうに』実習です。

授業の一環で『キャベツうに』を飼育しているとはいえ、一生懸命作業している様子を見ていると、私たちも頭が下がる思いです。

そんな素晴らしい姿をご紹介したいのですが、個人情報の絡みもあり出来ないのが残念です。

しかし、これからも小父さん達を宜しくお願いします。

さて本題の『キャベツうに』ですが・・・・・。

水槽の海水が濁っているかな?

すると間髪入れず新倉部長からは、台風の影響で海水にうねりが加わり、多少取水する海水の透明度が低下したようです。

しかし大楠漁協が今一番懸念している課題は、『気温』そして『海水温』です。

ムラサキウニは水温24℃くらいがボーダーライン、加えて水温±5℃の変化などで産卵を開始するそうです。

実は当社も同じ悩みを抱えており、各プレゼンテーション、お披露目会のある7月中旬までは、冷や冷やする日が続きそうです。

そして皆さんも、身入りがどうなのか気になっていますよね。

バァ~ん、ウニの殻を割る秘密兵器で潰さぬようにトントン、トントン。

簡単には行きませんでしたが、意外とキレイに割れ中身を確認すると食べたキャベツが満タン。

キャベツを洗い流してみると、ご覧の通りでした。

ダメージのあるなしで殻を割ってみると、明らかに弱っているウニの身入りが悪いことが確認出来ました。

ホタテガイの養殖同様に、前向きな間引きは必要だと感じ衰弱している3個体を除去しました。

中身はほとんど入っておらず、正しい判断だったと確信が持てました。

給餌のペースは2日に1回と、ウニが食べるスピードも上がって来ています。

人事を尽くして天命を待ちましょう。

追伸

さすがテレビ放映の力は凄いですね。

大楠漁協には趣旨に賛同した三浦のキャベツの生産者から、家の畑のキャベツを使って欲しいと連絡があったそうです。

画像にあるキャベツは、収獲が遅め(遅咲き)の三浦キャベツだそうで、ちょっと摘み食いしましたが普通に美味しいものでした。

軽いので浮力がありますが、30分もすると半分は底へ沈んで行きました。