平鱸(ヒラスズキ)、どうしてこんなにいるの?

今日は何を題材にしようかなとセリ場を見渡すと・・・・・。

 

特種課、鮮魚課関西チーム、そして北海チームそれぞれのセリ場で見かけた。

新年だし、出世魚のこの魚に決めました。

スズキ目スズキ科スズキ属の平鱸(ヒラスズキ)です。

今の時期、ブリなら納得できるけど、ヒラスズキが各所から出荷されて来ているのに驚きを隠せなかった。

改めてヒラスズキの旬を確認すると、1年中水揚げはあるようだけど・・・・・。

1月に水揚げがあっても特に違和感はないかな。

しかしヒラスズキは暖かい海域を好み、外洋に面した暖流(黒潮、対馬海流)の影響を受ける沿岸に生息してるんです。

もしかした海水温が高めですかね?

昨年と現在の海洋速報(水温水平分布図・海流図)を比較してみると、海水温を大きく変化はないものの、黒潮は日本の沿岸に若干近づいている気がします。

私見ですが温暖化の影響と潮流の複合的な理由で、水揚げ量が多いのかもしれません。

かつてヒラスズキは絶対数が少なく、市場に出荷されるのも稀な存在でしたが、今は養殖も行われているため、市場への出荷も増加傾向にあるようです。

でも・・・・・、今まで養殖のヒラスズキに出逢ったことはありません。

今の世の中、何でも人の手で作り上げちゃうんですね。

ヒラスズキ?残念ながら食べた経験ありません。

でも普通のスズキから枝分かれした同じ仲間だから、白身で美味しいんでしょうね。

今年も食べたことのない水産物を、1つでも多くクリアしたいと思います。

勿論ですが、私がシェフとして様々な料理に挑戦したします。

またかと思わず、今年もブログ宜しくお願いいたします。