新年なので縁起物のスルメイカ。

昨年は海水温の影響なのか、スルメイカが極度の不漁に見舞われました。嫌な話ばかりでウンザリ気分ですが、新年なので縁起物のひとつでもあるスルメイカを今日はピックアップしたいと思います。

今日は活けスルメイカが三重県紀北町より出荷されています。代表的な呼び名はスルメですが、マイカ、バライカ、夏イカ、ムギイカなど地方や季節により様々です。

スルメの語源は墨を吐き、群れる事から来る「スミムレ(墨群れ)」が「スミメ」を経て転訛したものと考えられています。

現在では加工後の干物を「するめ」と呼び、その材料となる本種を「スルメイカ」と呼ぶのが普通です。

漢字で表すと「鯣烏賊」「須留女」「寿留女」など当て字もありますが、結納品の一つとして祝い事には欠かせない存在です。

するめは干すことで長期間保存できることから「するめのように長持ちする嫁になって欲しい」「結婚生活が末永く続いてほしい」と言う意味づけがされています。

寿留女には、「寿を留る(留める)女」と言う意味があり、”寿”は長寿・幸福を、”留”は一生嫁ぎ先に留まることを、”女”は良い妻であるようにと言う願いが込められています。「(噛めば噛むほど)味の出る仲良き夫婦になるように」と言う意味もあり、「寿畄芽」と書く場合もあるそうです。

筆者も噛めば噛むほど味の出る人間になろうと努力してますが、いつまで経っても到達することのない茨の道ですね(笑)

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