松輪サバはなぜ黄色いの?

良いモノに目が向いてしまうのは、もしかしたら私も目利きが出来るようになったかも・・・・・。

そんな私が気になったのは「松輪サバ」。

当たり前のことですが、鮮魚扱いを生業にしている仲卸は、どんどん札を入れて行きます(=売約済み)。

「松輪サバ」と言ったら、なぜかマサバなんです。

もしかしたら旬の時期と関係があるんでしょうか?

マサバの旬(=美味しい時期)は秋から冬と言われていますが、実はマサバの産卵時期と密接な関係があると思います。

3月~8月に子孫の存続のために全力を尽くしたマサバは、その後は自分の命を守るためエサを腹一杯食べるのです。

すると・・・・・、脂ののった美味しいマサバが完成するのです。

今までの説明は、一般的なマサバの話です。

松輪サバがブランド魚としてこれだけ知名度が高くなったのは、豊かな海湾・東京湾があったからです。

そして一本釣りに拘った漁法。

釣り上げたマサバは、人の体温で火傷をしないために指1本触れずに扱われています。

そのため松輪サバの魚体には、外敵から身を守るための滑りが残っています。

だから間違っても、腐っているなんて思わないで下さいね。

皮目が黄金色に輝いているのは、脂がのっている証拠。

生でも全然平気な鮮度だけど、アニサキス対応だけは十分気を付けて下さい。

私は塩焼きか味噌煮で味わいたいと思います。