牡丹色したボタンエビ。

セリ場で特大の子持ち牡丹海老、見つけました。とても美味しそうなので紹介します。

ボタンエビは、味も知名度もメジャーな存在ですが、海産物の宝庫北海道でも海老と言えば、真っ先に掲げられるのがボタンエビです。

ボタンエビは、タラバエビ科に属し、寿司ダネでもお馴染み甘えび(正式名ホッコクアカエビ)と同じ種類です。

名前の由来は、生きているとき牡丹の花のように赤いためこのように呼ばれているそうです。

このボタンエビは性転換するんですよ。

卵から孵化した時点では、オス・メスどちらの生殖器も持っていませんが、初めにオスとして成熟します。その後、メスと交尾を行うと、オスからメスへ性転換するそうです。

一度メスとなったボタンエビは、オスに戻ることなく、日本海では1年おきに太平洋では毎年産卵し、オホーツク海では両方のタイプがみられるそうです。

寿命は8年と考えられていますが、甘えびは11年だそうです。ちなみに甘えびも性転換するそうです。

今市場に入荷しているボタンエビは子持ちで身だけでなく卵も楽しめます。

獲れたてを急速に冷やして出荷されているので、市場では仮死状態で入荷され、かすかに足を動かしているものもあるぐらい、新鮮さも売りです。

ボタンエビは余すところなく最後まで美味しく頂けるエビです。

頭を素焼きや素揚げにして香ばしくえびせん感覚でどうですか。

お味噌汁の出汁取りや、ジューサーで細かく砕き、ソース状にしたものを料理にひと加えするのも良いですよ。食卓にボタンエビの刺身があったら最高ですね。

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追伸

冷凍課でもエビを発見。アルゼンチン赤エビです。

かつてはボタンエビの代用品として回転寿司チェーンでも使われていたそうですが、優良誤認で不適当なので、アルゼンチン赤エビとして流通しています。

ブラックタイガーやバナメイは養殖エビなので生食には向きませんが、アルゼンチン赤エビは天然ものを船内で凍結しているため、鮮度が高く生食でも食べられますが、火を通すとさらに甘味が増すのが特徴です。

エビの需要が世界的に高まり価格は上昇傾向にありますが、比較的お手頃な価格で入手できるアルゼンチン赤エビ、如何ですか!!

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