今、真鯛が苦汁を飲まされている。

この時期は大活躍していなければならない魚が、新型コロナウイルスのせいで苦汁を飲まされています。

さぞかし悔しい思いをしているだろう真鯛(マダイ)を今回紹介します。

桜、海棠の花が咲く今頃から、真鯛は大量に水揚げ出荷されて来ます。

真鯛は産卵のために深場から浅場へ移動するため、釣り、刺し網漁、定置網漁などで捕獲される危険度が増しているからです。

この春の産卵行動を「乗っ込み」と呼びますが、黒鯛(クロダイ)やメジナにも同様の行動がみられます。

「乗っ込み」をネットで検索したら、産卵行動を目前とした真鯛は大型のモノが多く、一年のなかで最も大型の記録が出やすいそうです。

通りで大型のマダイが入荷していると思いました。

でも・・・・・、魚体の大小にかかわらず真鯛の動きが鈍いんです。

3月、4月、5月と言ったら、卒業・卒園、入社・入学・入園などイベントが盛りだくさんのはずが自粛・キャンセルの嵐。

目出度い魚の代名詞「真鯛(マダイ)」が華やかなイベントを彩るはずだったのに、活躍の場を完璧に失われています。

しかも供給過多、需要の減少、需給関係がアンバランスなため、思うような値段が出ないのも悩ましいところです。

でも不幸中の幸いなのか、真鯛は今お手頃価格で入手出来ます。

在宅勤務、不要不急の外出自粛と、巣籠(すもごり)生活に飽きたら、真鯛を自分で捌いて調理してみてはどうですか!

煮ても焼いても美味しい真鯛ですが、基本白身魚なので自分好みに調理ができる万能魚なんです。

私もさすがに刺身やカルパッチョ、鯛めしに飽きたので、思い切ってフライや天麩羅など油で揚げる方向に進もうかな。