噂通り、サメにやられた。

鮫にやられた!

と言っても人食い鮫にやられた訳ではなく、逆に食べちゃいました「サメガレイ」。

サメガレイにやられた理由は2つ理由があるんですが・・・・・。

1つ目は、噂通りに皮を引くのが手強かったこと。

そしてもう1つは、あまりの美味しさに魅了されてしまったことです。

土曜日にサメガレイを入手し、翌日の午後から5枚下ろしの作業に入りました。

直ぐに捌けよ!とお思いでしょうが、土曜日は松輪のゴマサバで味噌煮を作ったのですいません。

そしてYouTube先生の画像を見ながら予行演習と頭の中でシミュレーション、いざ「サメガレイ」。

まずは滑り取りからで、YouTubeの中では金タワシを使い擦り取っていましたが、今回は食器洗いのスポンジを使ってみました。

スポンジに効果あり、だけどそれでお釈迦・ジエンドになりました。

包丁は出刃包丁ではなくて一般的な文化包丁で捌いてみました。

まず頭を取り除くために包丁を入れるとキレイな身色、そして肝が顔を覗かせています。

慣れてくると包丁の入れ場所の見当がつくので、綺麗に頭と一緒に内臓を取り除くことが出来ます。

さて問題の皮引きですが・・・・・。

腹側は卵の皮むきレベルの作業で簡単ですが、ぷよぷよの皮を引いた後に薄い膜がもう1枚残るのでご留意ください。

しかし背中側はYouTubeの通りには行かず悪戦苦闘。

結局ヒラメを捌く要領で、厚い皮を包丁で剥ぎ取って行きました。

サメガレイには皮と身の間に脂があるため、スルスルと包丁が走ります。

初体験でも、自己採点60~70点ぐらい捌きが可能だと思います。

5枚下ろしは何とか完成し、背中側は生食・刺身、腹側は切り身にして煮付けを作ることにしました。

サメガレイの身(生)はとてもしっかりしており、下手くその私でも薄く削ぎ切りすることが出来ました。

味はどうなのかと言うと、シコシコした食感と甘い味わい、そして脂ののりが堪りません。

そして忘れちゃいけないサメガレイの魅力は、デッカイ縁側(エンガワ)。

このサイズ感、脂ののった味わいは、エンガワ好きを絶対に虜にする逸品です。

そして腹側の切り身で作ったサメガレイの煮付け。

もちろん煮汁は「うまかばい」です。

煮付けの仕上がりは・・・・・、サメガレイの真っ白な身肉と濃い目の煮汁のコントラストがイイ。

見た目だけじゃないですよ、トロトロで脂がのった身肉はスルッと喉を通過してしまう。

極端な表現だけど、食べるじゃなくて飲んでる感覚です。

加えてサメガレイの脂は諄くなくて、箸が全然止まらない癖になる味わいです。

う~ん、チョット褒めすぎかな(笑)。

でも、「虎穴に入らずんば虎子を得ず」「苦あれば楽あり」の例えの通り、鑢(ヤスリ)のような皮を攻略しないと美味しいものにありつけないんです。

もしサメガレイの切り身を見つけたら、絶対に購入して味わって下さいね。