眉間の『八の字』が目に入らぬか。

わっ、特種課の活け水槽に珍しい魚が泳いでいます。

担当の笹川社員に産地を聞いたら、三重県の定置網で水揚げされたカンパチの子、汐子(ショッコ)だそうです。

元気に泳ぎ廻っているので、なかなか正面から撮影するのが難しいのですが、なんとかフレームに収まったかな。

見事な八の字、カンパチを漢字で書くと『勘八』『間八』。

その漢字が示す通り、眉間の模様が『八の字』に見えることからこの名がつきました。

この『八の字』は、若い魚ほど鮮明に見えるそうです。

単純に大小比較してみましたが、結果は魚体の小さい方が鮮明な模様でした。

立派に成長したカンパチには、面影程度の『八の字』しか確認できませんでした。

関西では赤みを帯びた吻(ふん=口先)の様子から、アカハナ=赤鼻など呼ばれているそうです。

今日は図ったように、平塚市漁協・日海丸の定置網にも汐子が水揚げされていました。

惚れ惚れするような魚体、見た目だけの判断になりますが美味しそうです。

モノ欲しそうな目で見つめていると、仲卸㈲八丁平の藤本社長から、相模湾の『追っ駈け』汐子はお客様の評判が良いと話されていました。

昨年、私も㈲八丁平の店舗で汐子を購入しましたが、個人的には絶対おススメの魚です。

しかし、まだ入荷量がまとまっていないので高値で取引されています。

もう暫く我慢すれば、『待てば海路の日和あり』かもしれませんね。