私はムツ子、小さくてもイイ味だしますよ。

私の名前は「ムツ子」、場所によっては「小ムツ」や「むつ子」、「ジロベー」などと呼ばれています。

今日は横須賀長井水産㈱よりやってきましたが、よく平塚市漁協の定置網漁でもお会いする機会あります。

私の親はムツと言うサカナで、どう成長したらこんな姿になってしまうのか、今の状態からは全く想像がつかないですね。

ムツ属にはムツとクロムツの2種類がいるそうですが、外見ではほとんど見分けがつかないんです。

正式にはウロコに見極めポイントがあり、枚数がムツが58枚以下、クロムツが60枚以上見当。そしてクロムツの方がウロコが小さいそうです。

(実際、売り物のサカナのウロコを1枚1枚数えていたら怒られてしまうので不可能なことです。)

なぜか定置網で獲れるムツ子は、全てがムツの子。不思議なことに、クロムツの子供はほとんど含まれていないそうです。

一般的には、小さいサイズのサカナは味が落ちるんですが、ムツ子は違いますよ。

同じ境遇にある小さなアジ=ジンタが様々な料理方法で素材を活かされるように、私ムツ子も意外に人気モノなんですよ。

特に煮付け・フライや天麩羅などで食べて頂くと良いと思います。

お手軽な値段で入手可能なムツ子は、スーパーなどの鮮魚売り場にも並ぶことがあるので、見かけたら是非買って食べて欲しいサカナです。