なぜ京都は鱧(ハモ)なの?

今日の市場内は時化の影響で入荷する魚が少なくて、週末の金曜日なのに何となく閑散とした雰囲気。

しかし、特種課笹川社員だけは大忙し。

近づいて行くと、活けの鱧(ハモ)を〆ています。

生粋の関東人である筆者にとって、鱧って何?と言った存在です。

しかし京都では、『祇園祭は鱧祭り』と例えられるくらい鱧寿司、切り落とし、天麩羅など、京都の夏や祇園祭には不可欠な存在です。

でも何で鱧なのと思う疑問が頭の中で膨れ上がり、忙しいのに笹川社員にちょっと聞いてみました。

笹川社員の話では、沿岸部なら新鮮な魚を食べれますが、海から遠い京都ではそうは行きません。

ですから京都で食べれる魚は、運ぶのに時間がかかっても生命力が強い鱧や、保存のために塩漬けされた魚などに限られていたようです。

鱧は水がないところでも、半日や1日くらいは生きれるそうです。

そして鱧と言うと骨切り、湯引きで梅肉たれ、あっさり食べる上品な京料理のイメージ。

しかし鰻(ウナギ)同様に、蒲焼きで食べるのも京都を代表する料理の一つだそうです。

さて皆さまは鰻派、それとも鱧派ですか?

筆者は鱧を食べたことがないので鰻派です(苦笑)。