コウイカ、江戸前にも可愛いお客さん。

東京湾、と言っても千葉県は富津市。

地元神奈川県ではありませんが、可愛いお客さん連日セリ場に並んでいます。

今年8月8日に鹿児島県出水から新イカが入荷して以来、ちょっとご無沙汰していた「コウイカ」を紹介します。

ここに来て明らかに入荷量が増えてきています。

このサイズのコウイカだと、食感が柔らかで美味しんでしょうね。

コウイカと言えば名前の由来にもなっている甲(コウ)の存在を無視出来ません。

初めてコウイカを捌いた時に、甲が個体重量に占める割合の大きさに衝撃を受けました。

そしてコウイカの甲に見覚えが・・・・・。

そうです、子供の頃自宅で飼っていたセキセイインコが齧っていたものと同じだ。

何十年も前のことだから念のためネットで調べたら、イカの甲は今でもインコの餌に使われているんです。

特にヒナの成長期や卵を産む時期に摂取させると良いようです。

だいぶ脱線してしまいました。

コウイカの甲は気泡を含んだ炭酸カルシウムでできており、そのため浮力があるんです。

だからコウイカは天然の浮き輪かライフジャケットを常に装着しているんですが、物凄いスピードで泳ぐ姿は驚くべく光景です。

今はこんなに可愛いお客さんも、秋が深まる頃には墨だらけになった姿で私たちをワクワクさせるんでしょうね。