トコブシ、肝は子供には高いハードル。

欲しいモノは何とかして入手したい。

私自身の性格を冷静に分析すると、熱し易く冷め易い。

でもなかなか冷めないのが、おままごと=御飯事かも。

腕は別として、素材の入手に関しては最高に恵まれた環境下で調達しております。

そして今日ご紹介したいのは『トコブシの甘辛煮』。

しかし作っている段階で緊急事態が・・・・・。

鍋にトコブシを並べ日本酒をひたひたにして煮始めると、みるみる日本酒が緑色に大変身。

マズイ、肝が溶け出たんだ。

急遽、コンロの火を止めて恐る恐る状況確認すると、明らかに失敗の様相。

これでは高価なトコブシが駄目になってしまうので、レシピを大胆に方向転回することにしました。

和から洋、甘辛煮からバターソテーに力技でやっちゃいました。

そもそも肝の処理なしが頂けなかったですね。

茹でたトコブシを殻から外し、肝も全部取り除き、飾り包丁を入れたら準備完了です。

バターにニンニクを入れ、香ばしい匂いがしてきたら、トコブシに飾り包丁を入れた側からソテーして行きます。

軽く焦げ目がついたらひっくり返します。

貝殻から身を外す時、飾り包丁を入れる時、トコブシの身の固さをある程度理解しました。

『耳たぶ』みたいと言う表現がピッタリな感触です。

フライパンに残ったバターに、醤油、白ワイン、そして塩・胡椒で味を整えソースを作ります。

ソテーしたトコブシにソースを絡めて完成です。

食べた感想は、不味い訳ないですよね。

バターと醤油の組み合わせは鉄板、そこにニンニクですから味付けは誰が作っても合格点取れるはずです。

こんなの晩酌のあてで出てきたら、感激すること間違いなしですよ。