一風吹く毎にサクラマスのシーズンが近づきます。

かなり激しい雨と風、当市場があるみなとみらい地区は、まるで台風が到来しているようです。

当然、この不順な天候は西からやってきています。

当然、市場に出荷されてくる魚の絶対量は少なくなっています。

やばい、セリ場に立った瞬間に危機的な状況を見てとれました。

魚がいない!

でもセリ場をひと回りして、いい魚を見つけました「本マス=サクラマス」です。

もうちょっと捕まるのが遅れ、良い餌を食べて成長していれば・・・・・。

幻の鮭と言われている「鮭児」同様に、サクラマスにも幻の鱒がいるんです。

それが板鱒。

体高のある幅広なシルエットは、独特の雰囲気があります。

私は昨年初めてサクラマスを購入してみましたが、言われないで食卓に出されたら、正直鮭だか鱒だかわからない=美味しいです。

塩焼き、バター焼き、ホイル焼き、刺身、そしてマリネ。

瑞々しい身肉は、熱を加えてもふかふか、ふっくらです。

白身魚らしい上品さと、旨味を含んだ味わいは逸品です。

初春から春の頃が旬であるサクラマス、これからが本格的なシーズン突入です。