大食漢のサザエの養殖は難しい。

最近、鎌倉市漁協より朝網のアオリイカやメバルが出荷され、高値で取引されています。

しかし、そんな中ちょっと気になるものが連日セリ場に並んでいます。

その正体は、栄螺(サザエ)です。

どうですか殻に海藻をつけて、獲れたて感満載でしょ。

そしてサザエを手に取ってみると、かなり大きく育ってズシリと重たいです。

このサイズを江ノ島で壺焼きしたら、いくらになるんでしょうね?!

これだけ大きく立派に育ったサザエ、天然モノなのか養殖モノなのかと平塚市漁協川長三晃丸の磯崎社長に質問されました。

筆者の知識では、即答できず大変失礼いたいました。

ネットで調べたら面白いことが分かりました。

サザエは物凄く食いしん坊の大食漢なんです。

大好物はワカメで、バクバク食べて行かないと直ぐに痩せ細ってしまいます。

つまり、大きく成長させるには相当量のワカメが必要で、完全養殖を行うには経費がかかり商売が成り立たないんです。

だから、サザエは天然モノ、もしくは稚貝の状態で海にバラ撒かれ、自力で大きく成長していることになります。

稚貝の放流だったら完全天然ではなく、半蓄養サザエですかね。