春のサワラは産卵期。

やっと雨が止んで、久々の晴れ間がやって来た。

ちょっと陽が差すだけで、こんなに春らしさを感じることが出来るなんで不思議です。

予報では暫く良い天気が続くみたいなので、ひと時の春爛漫を楽しんで欲しいものです。

と言っても、私はどちらかと言えば「花より団子派」なので、春に美味しいモノが食べたいですね。

春の魚と言えば、魚編に春と書いて「鰆(サワラ)」かな。

個人的な好みで言うと「寒鰆」が好きなんだけど、大量に水揚げされる春の魚としてサワラは有名です。

なぜ大量に獲れてしまうのか?

サワラはちょうど春から初夏にかけて産卵期に入るため、人に捕まりやすいところを回遊するためです。

魚の良し悪しの判断基準として、「産卵期」は重要なポイントなんです。

全ての魚に当てはまる訳ではありませんが、産卵期の魚は腹の中には真子・白子を孕むため身質が悪くなるからです。

サワラについても真子・白子を孕んでいると、身割れし易くなるため嫌われる場合もあるようです。

しかし、子持ちカレイのように真子・白子があることを好んで食べる地方もあるので、なんとも言えないですね。

でも、産卵後のサワラについては、コメントを控えさせて頂きます(苦笑)。

細長いサワラなのでシンプルに塩焼き、残ったらサワラを西京味噌で漬け魚と、様々な味わい方が出来るサワラ。

春のサワラを食べた上で、冬に寒鰆を是非食べて欲しいです。