セリの掛け声は、市場のカンフル剤。

「明日はセリ場に魚がないかもよ!」と昨日鮮魚課佐藤社員に言われ、今日は恐る恐る出社しました。

そしてセリ場を見て一安心。

特種課セリ場には、小柴、本牧からの出荷された江戸前の鮮魚が山積み。そして佐賀県有明海などからシンコ。

鮮魚課には福岡県からのダルマイカ、富岡からは活けアナゴなどがずらっと並んでいます。

奇しくも同じシンコが大阪府の大阪湾からも入荷、初めて水氷で出荷されてきたシンコをみました。

実は鮮魚課佐藤社員が言おうとしていたことは、

台風で長らく出荷がなかったため、仲卸からの前注文(前日)が殺到している。

仕入れても仕入れても、次々に売れてしまうのでセリ場に魚が並ばないかも。

と非常に景気のいい話。

出せば出すだけ売れる、価格も高値高値とインフレ状態。

ある仲卸は、今日の取引値は量販価格じゃなくて、寿司屋納め価格だねと愚痴を溢すくらい。

1年に何日かはこんな日があってもイイですよね。

鮮魚課五十子社員のスピード感のある必殺「移動ゼリ」、皆乗り遅れないように必死です。

やっぱりセリの掛け声は、市場のカンフル剤なんですね。

セリをする声が市場内に響き、やっと活気が戻ってきました。