東京湾で早い秋みつけたミズカマス。

案の定、台風5号の影響が出ています。

午前4時の段階で、セリ場に並んでいる魚は非常に少ない状況です。

台風が直撃していった九州からはほぼ入荷がなく、山陰・中国、四国もかなりの影響を受けています。

そして相模湾も大荒れ、平塚の追っ駈けもない状態です。

現在自転車くらいの速度で移動し、猛威を振るっている台風5号は、別名「長寿台風」と呼ばれています。

通常台風の寿命は約5日間と言われていますが、台風5号のように台風に発達したから熱帯・温帯低気圧に変わるまでの期間の長い台風を「長寿台風」と呼びます。

10日も過ぎれば長寿台風の仲間入りで、今現在歴代4位になった台風5号、今週9日21時まで残っていたら1位交代になるそうです。

鮮魚課小島社員に聞いたら、台風が通り過ぎても海は数日時化て出漁できないので、暫くは魚がない状態が続くそうです。

そんな中、東京湾内にある小柴、本牧、冨岡からは出荷があり、市場らしい活気もかろうじて維持出来た印象です。

そして今年初の市場登場だと思います、鉛筆みたいに細いヤマトカマス(=ミズカマス)が登場しました。

ミズカマスの旬は夏から秋。ただいま旬真っ只中のはずですが、本カマスの時期が押しているためなのか入荷が少ない。

そして魚を比べると「う~ん?」型が全然違う!

丸々太ったメタボな本カマスに比べて、ミズカマスはかなりスリムな体型です。

どうせ同じお金を払って食べるなら、美味しい方がイイですよね。

だったら今は、本カマスを皆さんにおすすめします。

脂がのっていて型が大きいので、生の刺身や定番焼き魚でも美味しく召し上がることできます。

ミズカマスの登場で、何となく早い秋を感じたのは筆者だけでしょうか?