頑張れカツオくん!

憎っき寄生虫(線虫)アニサキス。

お前のせいで、販売に大きな影響を受けている魚がいます。

それは『カツオ(鰹)』です。

本来であれば取り合いになるはずの樽鰹も、1樽単位ではなく、本数単位で仲卸は仕入れて行きます。

アニサキス食中毒を懸念して、スーパー・量販店によってはカツオを置かないところもあるそうです。

アニサキス食中毒の原因魚種は、

1位サバ(うちしめ鯖6割)

2位サンマ、

3位アジ、

4位カツオだそうです。

なんとなく理解できるかな?

身近にいる庶民の味方である魚が上位を占め、食べる機会もそこそこ多い魚種ですよね。

実際厚生労働省「食中毒統計資料」によると、平成29年と平成30年で比較すると発生件数は倍の数の469件になっています。

個人的な意見ですが、平成30年が特異に大発生したのではなく、一般の方のアニサキス認知度が高まったことも件数増加の要因だと思います。

究極の選択ですが、アニサキス食中毒を怖がって魚を食べないのが良いのか?

それでは元も子もありませんよね。

アニサキス食中毒にならずに魚を食べるには、3つの大切なポイントがあるのでお教えします。

1つ目は、速やかに内臓を取り除くこと。

2つ目は、目視で確認し取り除くこと。とぐろを巻いているのでサークルを発見したら要注意です。

3つ目は、アニサキスを死滅させること。具体的にはマイナス20℃で24時間以上冷凍もしくは、60℃で1分以上加熱することです。

それでもアニサキス食中毒になってしまったら、最寄りの保健所への報告と医療機関の診察を受けてください。